2017年10月のお知らせ
9月17日の日曜日、テレビやラジオは朝から台風情報を伝えていました。香川では夕暮れどきから風雨が強くなりました。夜は、頻繁に携帯電話の警報が鳴ります。翌朝、木々の葉っぱが散らばり、屋根瓦の破片も落ちています。「自然の力の大きさ」そして、「自然に対して、私たちは謙虚でなければならない」事を改めて思いました。
会社の一日は、「ラジオ体操」で始まります。同僚の何気ない「一言」から始まったラジオ体操のおかげで、一日の仕事を快適に取り組めることを実感しています。夏休み、小学生の子供たちは毎朝6時30分から、「NHKラジオ第1」から放送されるラジオ体操の時間に合わせて出かけます。私自身、小学校の夏休み、毎朝、「ラジオ体操出席カード」を持って出かけました。「ラジオ体操の始まり」って、ご存知ですか!?
1920年代、アメリカでは「健康増進や衛生への関心を高める」ために、広告の一つとしてラジオ体操番組が放送されていました。逓信省(後の郵政省、現在の日本郵便)の方がアメリカのラジオ体操の企画に注目し、ラジオ体操の普及を提案したそうです。そして1929年、ラジオ体操の全国放送が始まりました。
9月10日(日曜日)、夏の特別巡回「ラジオ体操・みんなの体操会」が、坂出市政75周年を記念して坂出市で開催されました。坂出市から全国に向けてNHKラジオ第一放送の電波を通じて、ラジオ体操が生放送されました。朝6時には約700人の方たちが会場に集まり、体操指導の方は本番に向けての準備体操、放送の流れを説明しながら、参加者たちの気運を盛り上げていきます。指導の方の「声」は、人々を包み込むオーラがあり、話し方も魅力的です。生放送の時間が近づくと、「あと、30秒で本番ですよ~」とかけ声が響きます。「おはよう ございます!今朝はJRと自動車の併用橋である瀬戸大橋の位置する、坂出市からの放送です」と紹介されました。
パチパチ・・(参加者の拍手の音)。「今朝は、二つの特別な企画があります。ラジオ体操の音楽はピアノの生演奏、そして二人の体操のお姉さんが参加しています(みんなの笑い・・)」。ラジオ体操の放送の後は、特別に体操の指導がありました。普段、私が行っているラジオ体操と、プロの方たちのラジオ体操との違いを、説明して下さいました。体操のお姉さんたちと記念写真を撮る方もいました。早朝の太陽のもとでのラジオ体操の時間は、特別な「プレゼント」を頂いた感じです。参加記念品は、ラジオ体操の可愛い「絵」がはいったノートです。
週末、ラジオ体操に続いて、「落合恵子の絵本の時間」が放送されます。1970年代、「深夜放送」という言葉が生れたころ、落合さんは「レモンちゃん」という愛称で深夜放送の番組を担当されていました。優しい、きめ細やかな言葉の中に「ぴん」とした主張が感じられる「声」が印象的です。「一冊の絵本を開くとき、あなたのもう一つの旅が始まります」という言葉から、絵本の時間の番組が始まります。5分ほどの短い時間の中で、物語と音楽が紹介されます。この日は、ジム・エイルズワース作の「おじいちゃんのコート」。主人公のおじいちゃんは、大人になってすぐ、アメリカへ移住してきました。
洋服の仕立ての技術を習得して、自分の結婚式のためにコートを作りました。チョキチョキ(布を裁断する音)・・カタカタ(ミシンの縫う音)・・チクチク(針で布を縫う音)。古くなったコートは、ジャケットへと縫い直され、ベストへ、ネクタイへ・・(次は、何が作られるのでしょう・・と聞いていました)。そして可愛い縫いぐるみへと生まれ変わります。おじいちゃんの「物を大切にする」気持ちが伝わってくる物語でした。
10月のお休みは、9日(体育の日)・21日(土曜日)そして日曜日です。
初秋の夕暮れどきは、「あっ」という間に夜の暗闇に包まれます。静かな空気の中から、秋祭りの「獅子舞」の練習の音が聞こえてきます。この季節、大好きです。おからだ、大切になさって下さい。