2021年5月のお知らせ
仕事を終えた後、ときおり夜空を眺めます。今夜の「月」はどんな形だろう?どの方角に見えるのだろう?ISS国際宇宙ステーションの星のような優しい輝きを見つける事も楽しみのひとつです。野口聡一宇宙飛行士が、ISSから私たちに宇宙での生活を紹介してくれます。
毎朝、6時30分に起床。100ccの「お水」で朝の身支度を整えます(「お水」は貴重です)。「今朝の朝食はメキシコのトルティーヤです」と言いながら、シェフを演出した(紙製?の)白い帽子をかぶります。トルティーヤはトウモロコシ🌽の粉で、(お好み焼きのような)丸く焼いた生地です。「ふわふわ」と浮かんでいるトルティーヤを捉えて、お野菜やお肉をはさんで頂きます。「美味しいです~」と野口さん。
「2021年の節分は2月2日ですよ。今日は、ISSの日本実験棟『きぼう』で豆まきをしたいと思います」。かわいい鬼👹が描かれた帽子(?)をかぶり、赤色のTシャツを着ています。鬼を真似ているのでしょうか(笑い)。パック入りの柿の種から、ピーナッツを一粒だけとりだし、「鬼はそと 福はうち」と言いながら、豆まきをします。宙に浮いているピーナッツを、野口さんは上手に食べます。
「今日は、ラーメン対決。私は宇宙で、初めてラーメンを食べた人間です。今回、①カップ・ラーメン②チキン・ラーメン③焼きそばUFOの対決です」。私は順番に試食しているのを見ています(笑い)。カップ・ラーメンは麺のとろみが美味しい。チキン・ラーメンは、スープの味が麺にしっかりと浸透しています。初登場の焼きそばUFOは、ソースの味が美味しい。
そして、今回の優勝ラーメンは・・!!「チキン・ラーメンです」。3種類とも、見る限り「ラーメン」には思えず、小さめの固形です。ISSでの生活で大切なことは、毎日2時間の運動です。重力のない世界では、筋肉の衰えが著しいからです。そして、地球のように重力が「下」にかからないので、腰回りは細くなり、足の「かかとの裏」は赤ちゃんの足のように、「すべすべした肌」になるそうです。
ある夜、驚きました。野口さんが奏でる電子ピアノの音色が、ISSから流れてきました。3月、東日本大震災の日には「故郷(ふるさと)」の曲を奏でたあとに「がんばろう!」の一言。桜の季節には「おぼろ月夜」。4月、南半球に黄色や緑色のオーロラが窓越しに現れ、モーツアルト作曲の「きらきら星☆彡」を演奏されました。思いがけない演出に、心が和みました。野口さんのピアノの音色は、誠実で温かい。
65回目の配信は、4月末の地球への帰還を前に、7人の飛行士たちとの映像とともに、ユーミン(松任谷由美)のNo Sideを演奏されました。ラグビーの試合終了のことを「ノーサイド」といい、試合終了時に試合に関わったすべての人たちが、敬意を持ってお互いに感謝します。そういう意味から、野口さんはこの曲を選ばれたのだと思います。
7人の宇宙飛行士たちの笑顔が、「輪(わ)」になって写されている映像が好きです。66回目の配信は、少年の心を持ち続けている野口さんと星出さんがISSで合流し、ラグビーボールでパスをしている映像でした。「地球は青く、美しく、躍動していて、私たちはこの地球を大切にしなければなりません」と。野口さんのおかげで、夜空を眺めるようになりました。
5月3日・4日・5日・22(土曜日)そして日曜日はお休みを頂きます。
昭和の日の祝日、朝から雨☂が降っていました。雨の静寂から「鈴の音」が聞こえてきます。一人のお遍路さんが、81番札所白(しろ)峯寺(みねじ)へと歩いています。木々の緑色が「いきいき」としています。おからだ 大切になさって下さい。