2020年12月のお知らせ
近所の和菓子屋さんへお饅頭を買いに行ったとき、「黒豆の入ったお餅のおまけ」を頂きました。お餅を作っている最中でしょうか。白い粉にまみれた手で、「これ、食べてなぁ」と私の手の「ひら」にポンとお餅をのせてくれます。出来たてのお餅の「温かさ」と気持ちの「温かさ」が伝わってくる「おまけ」でした。
最近、「絵本の物語の奥深さ」に心惹かれます。日曜日の朝、「5分」という短い時間に作家の落合恵子さんが、リスナーの方からのお便りと1冊の絵本と音楽を紹介します。「一冊の絵本を開くとき、あなたのもう一つの旅が始まります。絵本は、生まれて初めて『本』というものに出会う最も小さなひとから、年齢制限なし。深くて豊かなメディアです。発車のベルが鳴っています。今朝も短い絵本の旅をご一緒に・・」と、落合さんのナレーションから番組は始まります。10月は、サム・ヘイ著(スコットランド)、サラ・マッシーニ絵(イギリス)、福本友美子訳の「びんに いれた おほしさま」が紹介されました。
絵本の表紙は、女の子と男の子が、あわい夕闇の中で「びん」を見つめています。何がはいっているのでしょうか・・?ほのかに光っている「お星」さまです。絵本はお星さまの「持ち主探し」を見守るお姉ちゃんの視点から、紹介されます。「宝もの探し」が好きな弟が見つけた「もの」は、夜空がうっかり落とした「お星」さまです。大切に持っていて、いつも一緒です。お手洗いに行くときも一緒です(笑い)。
夜になると、「びん」の中で「ぼーっ」と光るお星さまは、淋しそうです。夜空を見上げると、星たちが集まって、「小さな星☆、ひとつが迷子です」と書かれた、「星々の文字」が輝き始めます。弟は、どのようにしてお星☆さまを空に帰そうか・・と考えます。クリスマス・ツリーの電球など、光を放つものを集め、「迷子の星☆は、この庭にいます」と、夜空に向かって教えます。すると、たくさんの星たちが「くさり」状になって、庭に降りてきて、小さな星☆を夜空に連れて帰りました。
ふと、夜空を見上げると、「星々の文字」で、「ありがとう おともだち」と書かれてあります。その夜以来、男の子がベッドに入るとき、見守ってくれるおともだち(=お星☆さま)ができました。空が「きれい」である限りお星さまには、いつでも会えます。星々が輝く「きれいな空を守りましょう」というメッセージが込められています。そして、お互いへの「思いやりにあふれる」ことも。
落合さんは、アメリカの歌手、ペリー・コモ(1912-2001)の歌、「流れ星をつかまえよう」Catch a falling star を思い出すそうです。流れ星をつかまえて、あなたのポケットの中に入れよう。雨が降った日のために、流れ星を入れておこう。落合さんは、「児童書専門店がどうしても欲しかった」という強い思いから、1976年「クレヨンハウス」を創設しました。読書テーブルを店内に設け、子供たちが好きな本を持ってきて、「座り読み」ができるお店。ヨーロッパで出会った本屋さんのスタイルに影響されたそうです。「子供の時に、『大好きな物語』に出会ってほしい。人生が大変な時も、読書体験で育まれた想像力が、きっと支えてくれます」と言われています。ラジオ番組「絵本の時間」は心温まる時間です。
12月12日(土曜日)と日曜日、年末は12月30日と31日、年始は1月1日・2日・3日・4日までお休みを頂きます。
地球のひとつ外側を公転している「火星」は、約2年2カ月の周期で地球に近づきます。2020年10月6日に最も近づき、冬の季節、火星を身近に観ることができるそうです。同僚曰く(いわ)、「火星」は少し赤く輝いて、見えるそうです。今夜、空を見上げてみませんか☆☆彡
おからだ 大切になさってください。