2021年1月のお知らせ

新しい年を迎えました。(容易ではありませんが)「与えられた毎日の時間を、丁寧に過ごしていきたい」という気持ちを新たにしています。

先月は、「見た?」「見えた?」「見えたよ!」・・という会話で盛り上がりました。「何が見えた」と思いますか?国際宇宙ステーションISS International Space  Stationです。2020年11月17日、日本の野口聡一宇宙飛行士を含む4人の宇宙飛行士たちがISSに到着し、半年間の長期滞在が始まりました。ISSは地上から約400km上空に建設された「有人実験施設」です。1998年11月、ISSの最初の構成要素が、以後40回あまりにわたって構成部分が打ち上げられ、宇宙空間で組み立てられました。2011年7月、スペース・シャトルによる最後のISS組み立て作業が終わり、完成しました。ISSの大きさは、約108m×約73m。サッカーの試合場と同じくらいだそうです。地球を1周、約90分という速さで回りながら、地球や天体の観測、宇宙環境での科学実験が行われています。宇宙工学を専攻した友人に尋ねたところ、大気圏外へ出るとき、宇宙飛行士たちに「4」くらいの重力がかかるそうです(想像できませんが・・)。

野口さんにとって、地球一周「90分」はどのように感じられるのでしょうか?地球・月・金星・土星たちは、どのように見えるのでしょうか?素朴な疑問が膨らみます。朝の顔洗いは、液体石けんを含ませた、ぬれたタオルでふきます。無重力状態では「水」は流れないからです。髪を洗うときは、水を使わずに洗えるシャンプーを使うそうです(どんな感じ?)。

宇宙食は約300種類のメニューが用意されています。プラスチックの容器に入っていて、水やお湯を加えたり、オーブンで加熱して頂きます。10月、愛媛県東温(とうおん)市の干物メーカーが開発した「アジの干物」が宇宙食として認められ、ISSに飛び立つことになりました。従業員40人の小さな会社が、開発に5年を費やし、「企業の夢を実現する」というニュースは、私たちの会社に「勇気と活力」を与えてくれました。宇宙食を開発する「きっかけ」は、2014年松山工業高校の男子生徒が会社見学したとき、「もし宇宙人がいるのならば、アジの干物を食べてほしい」と聞き、男子生徒は宇宙航空研究開発機構(JAXA(ジャクサ))に電話をしました(すごい即断力です)。すると、JAXAの担当者が会社を訪ね、「宇宙食の開発」を提案しました。水分量を減らすことが最大の課題だったそうです。宇宙食の名前は「スペースまるとっと」。かわいい名前ですね。食べてみたいです(笑い)。

ISSは人類にとって「国境のない場所」のひとつです。アメリカ・日本・ロシアなど15か国の人たちが協力して、計画を進めています。国際協力と平和のシンボルです。1999年アメリカのスペース・シャトル、「ディスカバリー」に搭乗した山崎直子さんは、ロボット・アームを操作して、ISS基地の組立作業をしました。「宇宙から見た地球は青く輝いて美しく、生きているような気がしました」と印象を記されています。小学校時代から「星を見ることが好きだった」そうです。新聞に掲載されていた「まなびの杜(もり)」というコラムの中で、「①楽しむことは原動力になる ②他の人との協力は大事 ③生活は理科そのもの」と中学生たちにエールを送っています。

1月のお休みは、元旦・2日・3日・4日、 11日(成人の日)、23日(土曜日)そして日曜日です。 

同僚がISSを観測できるアプリを携帯電話に入力してくれました。夜空とISSが身近に感じられます。以来、夜空を見上げるようになりました。おからだ、大切になさって下さい。