2023年12月のお知らせ

12月21日は「冬至」です。自治会の「回覧」が届きました。「冬至は、太陽の再生を思い起こさせ、すべてが再生する重要な節目とされる日です。この神話を表したのが岩戸神楽です。松井春日神社にて岩戸の舞を奉納します。地域に受け継がれてきた伝承のお神楽を、ご覧ください」。

「一年で最も太陽の高さが低くなり、昼の長さが最も短くなる」冬至。世界の人々は、どのような思いで「冬至の日」を過ごしてきたのでしょうか?20年前、アイルランド(英国の左隣の島国)を訪ねる機会に恵まれました。首都ダブリンから北西へ約60kmのところ、なだらかな丘陵が広がります。ニューグレンジNewgrangeと呼ばれる、約5500年前の巨大古墳があります。古墳は「お椀」をかぶせたような形で、入口から墓の中心まで1本の狭い通路があります。「大人」が2人、横に並んだほどの「幅」です。通路と墓室は大きな石の柱で組み立てられ、墓室の天井は一滴の雨水も入ってこないそうです。精巧な技術が想像されます。何よりも驚いたことは、「冬至の日」に太陽の光が真っ直ぐ、墓室に届くように通路が設計されていることです。当時の人々が、天文学の知識に深く、信仰心も厚い文化を享受していたことが想像されます。

冬至前後の北極圏の国々では「極夜」と呼ばれる、日中でも太陽が昇らない「薄暗い天候」が続きます。それ故、太陽は神聖で貴重なものとされ、人々は太陽の復活をお祝いしました。「ユール祭」の始まりです。「ユール」とは北欧で話されていた古い言葉で、キリストが降誕される以前の「冬至祭」を意味するのだそうです。ユール祭では、「ユール・ログ」と呼ばれる木の幹を12日間、燃やし続け、食べ物を持ち寄り太陽の復活をお祝いしました。「ユール・ログの炎」は家族と健康を守ると伝えられています。チョコレート・クリームで飾られ、木の幹の形をしたクリスマス・ケーキ「ブッシュ・ド・ノエル」は、ユール・ログの名残りです。冬至祭は12月13日の聖ルチア祭から始まります。聖ルチアに扮した少女が、太陽を意味する「ローソクの冠」を被り、ローソクを手に持ち行進します。北欧の人々にとっては、大切な行事だそうです。

興味深い記事を読みました。三重県の伊勢神宮の「宇治橋の鳥居」は、冬至前後の2か月間、中央から太陽が昇るように設計されているそうです。古の時代から世界の至るところで、人々は「冬至」を「特別な日」と考えていたことに、改めて驚きました。

12月のお休みは、9日(土曜日)・23日(土曜日)・29日・30日・31日そして日曜日です。

クリスマスの頃、西の空に「はくちょう座」は十字架が地上に立っているように見えるそうです。織姫(ベガ)と彦星(アルタイル)が両側に見えます。探してみますね。おからだ 大切になさって下さい。